ネスレ日本は「ネスカフェ ゴールドブレンド」のカフェイン50%オフ商品「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ」(カフェインハーフ)を本格展開する。
3月1日、瓶・つめかえパック・つめかえ用袋・スティックブラックの4品を発売開始し4月以降、大規模コミュニケーションを展開していく。
4品のうち、スティックブラックは昨年11月、Amazonと一部の小売店で先行発売された。
同商品の販売動向について、3月12日に発表した飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システムビジネス部シニアマーケティングスペシャリストの中西弘明氏は「想定以上の売れ行きになったことに加えて、『ゴールドブレンド』本体や『ゴールドブレンド カフェインレス』(カフェインレス)からスイッチしたのではなく、『カフェインハーフ』から飲み始めた方が多いことが購買者データから判明した」と語る。

主要購買層は、コーヒーライトユーザーや20‐30代の若年層。
同層は「カフェインレス」では取り込みが難しい層とされる。
「カフェインレスコーヒーに関しては若年層が徐々には増えてきているものの、わざわざカフェインレスコーヒーを買わないのが現実だと思っている」と述べる。
「カフェインハーフ」は、若年層などに飲むきっかけを与えるものとして味わいも追求。「すっきりと軽やかな味わいに仕立てた。コーヒーの苦味と酸味を抑えて、香りのよさや飲みやすさに重きを置いた」という。

今後は、「カフェインハーフ」を起爆剤に若年層を獲得して「ゴールドブレンド」本体などにも呼び込みブランドの活性化を図っていく。
店頭では「ゴールドブレンド」本体・「カフェインレス」・「カフェインハーフ」の3品の陳列を提案する。
陳列棚の上に設置するハーフパネルなどを用意して「カフェインチョイスという新しいカテゴリを消費者と創り上げたい」と力を込める。
なお、チョイスの言葉には「“自分らしくコーヒーを楽しむ”といった肯定的なニュアンスがある」とみている。
店頭施策は、マネキンを活用した飲み比べなどの全国展開を計画。
コミュニケーションについては、4月以降に大規模展開していくほか、インフルエンサーを活用した消費者に寄り添うような施策も予定する。
「『カフェインレス』の構成比はレギュラーソリュブルコーヒー(インスタントコーヒー)の4%。これを2030年には『カフェインレス』と『カフェインハーフ』を合わせて2割に引き上げていきたい。『カフェインハーフ』は飲むきっかけを与えられるのが大きく物凄くポテンシャルがある」と期待を寄せる。
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