日本アクセスは2月25日、ANAクラウンプラザ神戸で「第13回アクセスロジスティクス会」を開催した。物流パートナー企業のトップら108社228人が出席。日本アクセスからは佐々木淳一会長、服部真也社長、宇佐美文俊取締役専務執行役員CLOロジスティクス管掌をはじめ、物流および営業部門の幹部が参加した。
総会では、アクセスロジスティクス会の鎌田正彦会長(SBSホールディングス社長)があいさつ。鎌田会長は「物流業界の人手不足に対して、政府も本腰で取り組んでいる。ドライバーの待遇改善を進め、持続可能な社会を築いていかなければならない」としたうえで、「会員企業が切磋琢磨し、物流品質の向上・改善を重ね、安全・安心な食を届ける日本アクセスの発展に貢献する」と語った。
服部真也社長が24年度経営概況と方針を説明。積極的な投資により、商流と物流の両軸でさらなる事業拡大を目指す考えを示した。今後3か年で340億円規模の物流投資を計画し、国内外で最適物流体制を構築する。23年に完了した仙台地区に続き近畿・首都圏で物流拠点を整備する。

4月から副社長CLOに就任する宇佐美専務は「物流一筋で仕事をしてきた私が副社長・社長補佐を拝命することになった。これもひとえに皆さまのおかげ」と感謝の意を示し、「物流部門から代表取締役副社長は業界でも異例だが、ロジ事業拡大と物流課題に本気で取り組むアクセスの意志表示」と強調した。
ロジ事業の課題として、今後3年間で物流コストは約120億円程度増加する見通し。倉庫作業費や運送費の上昇が避けられない中で、物流パートナー各社と連携し、デジタル技術を活用した配送・庫内作業の効率化、荷待ち時間改善、物流品質向上に取り組む方針を示した。
会合では、全国物流改善事例・優秀事例の発表や、物流評価制度における24年度優秀事業所表彰式が行われた。閉会のあいさつを務めた日本アクセスの佐々木淳一会長は「持続可能な物流の維持に向けて、国も動き始めた。アクセスも早くから問題解決に真剣に取り組み、得意先小売業でも配送回数の集約・削減、積載率の向上に向けた動きが進んできた。当社にとって営業とロジは両軸、物流パートナーと新しいビジネスモデルを創っていく」と期待を寄せた。
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