赤城乳業は25年度(12月期)、次なる定番商品の育成に注力し、数量ベースでの前年超えを目指す。商品では「ミルクレア」「ソフ」「フロリダサンデー」の“クリーム3兄弟”のさらなる売場定着、発売以降好調の「セルフチョコレートクラッシュ」や夏の定番「ガツン、とみかん」のノベルティ(1本入り)通年化で底上げを図る。
24年度売上高は前年比4%増の592億円、数量ベースでは1%減だった。営業本部営業部営業企画部の長島弘和部長は「25年度は数量で前年を超えることが目標。夏の天候に期待するのではなく、早めの蓄えを意識して上期(1~6月)の営業に力を入れ、売上を伸ばしていく」と意欲をみせる。

25年度の商品施策として、1本入り「ガツン、とみかん」を3月3日発売から通年化する。今回「ガリガリ君」と同様にリキュールを抜くことで、より多くの人が安心して食べられるようにしたほか、製造工程の見直しで品質はそのまま既存の90㎖から95㎖へ増量を実現した。
2月24日新発売の「ガツン、とアロエ」(5本入)は、2017年に発売したノベルティが女性を中心にヒット。「ブランドとして成熟期に入っている」(同部の中島一輝主任)ことからマルチで新発売する。今年度も江頭2:50さんとコラボしたプロモーションを実施予定。
今春から「セルフチョコレートクラッシュ チョコミント」「同クッキークリーム」を通年化し、2品体制で育成する。「発売以来好調だが、カップの側面を砕いて食べる製品特性を理解していない方も多い。SNSキャンペーンで改めて周知する」(中島主任)。これに伴い、カップ商品の「シャビィ」を終売する。
「ミルクレア」は2月24日から、ベルギーチョコレートとマダガスカルバニラを投入。いずれもミルクアイスの“むにゅ~っと感”を強化した。バニラはマダガスカルバニラの香りやアイスクリーム規格で差別化を図る。

「ソフ 北海道ミルクバニラ」は、夏場の需要拡大を狙う。熱を加えずに濃縮する製法でフレッシュな味わいを向上し、糖類の調整で後ギレいい甘さに仕上げた。チェーンによって陳列方法が異なるため、側面にもソフトクリームのデザインを追加した。2月24日に「同ミルクたっぷりカフェオレ」を発売する。「ミルクレア」「ソフ」は2月下旬~4月末にTVCMを放映。
忙しい日々を送る現代人の間で「赤ちゃん返り」が流行していることから、大人の癒しがテーマの「よしよし」(2月7日、税別170円)を発売した。全6種の褒め褒めスティックを使用した。
![]() |
![]() |