8.5 C
Tokyo
7.8 C
Osaka
2025 / 12 / 15 月曜日
ログイン
English
小売CVSローソン 新定番は「エッグタルト」 独自製法で“とろサク”食感実現

ローソン 新定番は「エッグタルト」 独自製法で“とろサク”食感実現

ローソンは、スイーツブランド「Uchi Café」の新定番として2月25日に「とろサクエッグタルト」(税込270円)、「とろサクチーズタルト」(税込300円)を発売する。専門店品質を目指し、独自製法でパイ生地のサクサク感を3日程度維持できるようにした。清瀬智加商品コンセプト部シニアマーチャンダイザーは「“ローソンといえばスイーツ”を浸透させるため、プレミアムロールケーキに続く新たな定番を狙う」と意欲をみせる。

販売期間は短くとも半年を予定し、SNSやWebCMで大々的に訴求する。清瀬氏はこれまで「ふわ濃チーズケーキ」など人気商品を開発してきた。「新商品はまずトライヤルに壁がある。安心感で購入のハードルを下げて、実際に食べて“おいしい!”という新たな驚きを提供したい」(同氏)。

「とろサクエッグタルト」は約1年かけて開発した。「スイーツの中でもカスタードやタルトが人気。過去商品よりさらにおいしさを追求し“とろサク”な専門店品質にした」と説明する。

「とろサク」シリーズ2品
「とろサク」シリーズ2品

専門店のエッグタルトはサクッとした生地が特長の一方、製造から喫食まで時間を要するコンビニ商品では、食感を最大限維持できない課題があった。今回、生地を全国の工場で製造可能な512層に重ね、生地の配合、焼成温度や時間を調整することでサクッとした食感を実現。カスタードは出来立てのようにほろりとした卵感を追求した。「とろサクチーズタルト」はパイ生地の上にチーズカスタードや爽やかなベイクドチーズなどを重ねた。

テスト販売では20~30代単身女性と40代の主婦層の割合が高く、「客層が幅広いプレミアムロールケーキとは違った客層も狙える」と手応えを得た。ワンハンドスイーツのなかではやや高単価だが、主婦層を中心に複数購入も多く見られたことから「価格を含めても高いニーズが見込めた」と自信をみせる。今後は「とろサク」シリーズのリニューアルやフレーバー変更も検討していく。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。