ローソン 新定番は「エッグタルト」 独自製法で“とろサク”食感実現

ローソンは、スイーツブランド「Uchi Café」の新定番として2月25日に「とろサクエッグタルト」(税込270円)、「とろサクチーズタルト」(税込300円)を発売する。専門店品質を目指し、独自製法でパイ生地のサクサク感を3日程度維持できるようにした。清瀬智加商品コンセプト部シニアマーチャンダイザーは「“ローソンといえばスイーツ”を浸透させるため、プレミアムロールケーキに続く新たな定番を狙う」と意欲をみせる。

販売期間は短くとも半年を予定し、SNSやWebCMで大々的に訴求する。清瀬氏はこれまで「ふわ濃チーズケーキ」など人気商品を開発してきた。「新商品はまずトライヤルに壁がある。安心感で購入のハードルを下げて、実際に食べて“おいしい!”という新たな驚きを提供したい」(同氏)。

「とろサクエッグタルト」は約1年かけて開発した。「スイーツの中でもカスタードやタルトが人気。過去商品よりさらにおいしさを追求し“とろサク”な専門店品質にした」と説明する。

「とろサク」シリーズ2品
「とろサク」シリーズ2品

専門店のエッグタルトはサクッとした生地が特長の一方、製造から喫食まで時間を要するコンビニ商品では、食感を最大限維持できない課題があった。今回、生地を全国の工場で製造可能な512層に重ね、生地の配合、焼成温度や時間を調整することでサクッとした食感を実現。カスタードは出来立てのようにほろりとした卵感を追求した。「とろサクチーズタルト」はパイ生地の上にチーズカスタードや爽やかなベイクドチーズなどを重ねた。

テスト販売では20~30代単身女性と40代の主婦層の割合が高く、「客層が幅広いプレミアムロールケーキとは違った客層も狙える」と手応えを得た。ワンハンドスイーツのなかではやや高単価だが、主婦層を中心に複数購入も多く見られたことから「価格を含めても高いニーズが見込めた」と自信をみせる。今後は「とろサク」シリーズのリニューアルやフレーバー変更も検討していく。

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