今年創業80周年、主力ブランド「アルファベットチョコレート」も発売55周年を迎える名糖産業。周年企画では、グループ会社とのコラボ商品の販売や記念イベントの開催などを予定。節目の年を盛り上げていく。「アルファベットチョコレート」については、ブランドの総販売額がこの10年(14年度→23年度比)で1・8倍に伸長した。今後も自社の看板商品として、さらなる成長を目指す。
今期のチョコレート部門販売実績は、4-12月累計で前年比5%超のプラスで推移。「アルファベット」ブランドに関しては、レギュラーサイズが堅調だったほか、レギュラーよりワンサイズ大きめの「パーティーパック」が、まだ母数は小さいものの60%増と高い伸びを示している。今年は「アルファベットチョコレート たっぷり苺」も通年化する。
一方、粉末商品は、育成ブランドに据える「スティックメイト」やロングセラーの「レモンティー」を中心に展開。粉末全体ではほぼ前年並みの数字だが、ココアは二ケタ増と好調だ。
今春夏商戦については、チョコレート、粉末飲料とも3月に実施する価格改定と容量変更の浸透が最重点取り組みとなるが、話題商品の投入でカテゴリー活性や新規客層開拓につなげていく。
幼虫に続き「さなぎ」が登場 子供向け菓子「3Dゼリー」
菓子部門では3月3日、「つくってたべよう!さなぎ3Dゼリー」(希望小売価格税抜230円)を新たに発売する。24年3月に発売した「つくってたべよう!幼虫3Dゼリー」(同200円)が好評だったことから第2弾の投入となった。
昨年発売した「つくってたべよう!幼虫3Dゼリー」は、水だけで作れるヨーグルトソーダ味の子ども向け菓子。実物と同じサイズ感(大きさ・重さ)にこだわったリアルさが受け、各種媒体やSNS等でも話題となった。
今回の新商品「つくってたべよう!さなぎ3Dゼリー」は、コーラ&レモンソーダ味。前作同様、大きさや重量を本物サイズに合わせるだけでなく、さなぎ化する時にできる角の部分のしわや足の部分のとげなど細部にもこだわりを見せる。
幼虫・さなぎのセット提案による相乗効果も期待する。
「レモンティー」8P新発売 数量限定で「ムーミン」コラボ
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粉末商品では「レモンティー8P」(360円)と「牛乳でつくるココア」(400円)を3月3日から新発売する。
「レモンティー8P」は、持ち運びに便利なスティックタイプで、1杯にレモン2個分(50㎎)のビタミンCを含有する。初回数量限定で「ムーミン」コラボパッケージを展開。「ムーミン」のキャラクターたちを外箱や個包装(全4種)にデザインした。「ムーミン」効果で新規ユーザーの獲得を狙うとともに、旧来のファン層へのブランド再認知も図る。
「牛乳でつくるココア」(150g・約12杯分)は、冷たい牛乳でも溶けやすい手軽さが特徴。今回は栄養機能面も強化し、これまでのカルシウム・鉄・ビタミンDに加え、ビタミンB6・ビタミンCを新たに配合。各栄養素の分量もアップした。メーンユーザー層である、子どものいる家庭の支持獲得を目指す。
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