江崎グリコは、適正糖質で健康な生活をサポートする「SUNAO」ブランドの提案を強めている。
1月29日のメディア向けセミナーで、健康イノベーション事業本部健康事業マーケティング部の福永稚菜氏は「糖質が多く含まれるパスタや甘いデザートを『SUNAO』に置き換えることで、おいしくて健康的な食生活を支えたい」など意欲。今後は主食カテゴリーの強化、ファンコミュニティサイトなど情報発信、店頭のクロスMDを通して、ブランドのさらなる浸透を目指す。
適正糖質とは1日3食と間食の糖質量を計130g以下に抑える食事メニューを指す。2017年に登場した「SUNAO」は適正糖質に着目し、おいしさを維持しながら糖質を抑えたアイス、ビスケット、乾麺パスタとソースなどを発売。近年はプレミアムアイスの「SUNAO Special」、冷凍食品の「SUNAO ごろっと具材の生パスタ」など新たな価値を提供している。
古川大平グループマネージャーは、近年のブランド動向について「特に糖尿病患者の方から感謝の声が多く寄せられる」と語る。古川氏によれば「SUNAO」は年間50回以上購入するヘビーユーザーがいる同社唯一のブランドで、食事指導の際に選択肢の一つとして薦められることも多い。
![SUNAOの商品 「SUNAO」の商品](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2025/02/x4b-300x225.jpg.pagespeed.ic.qjYQ_AoHc1.jpg)
今後は食事領域を一層強化する考えだ。「炭水化物にはパスタのほか、うどん、ラーメン、炒飯、パンなど様々な選択肢がある。『SUNAO』ブランドの価値は変えずにカテゴリーを増やしたい」と意欲する。
管理栄養士の吉野愛氏は「糖質の過剰摂取は生活習慣病につながるリスクがあり、適量を維持することが重要」と指摘。パンなど主食のほか甘味料、トマト、レンコン、大根おろしにも糖質が多く含まれるが、糖質を調整するポイントとして「たんぱく質や野菜でボリュームアップ」「全粒粉やライ麦パンに置き換え」「ごはんにもち麦を加える」などを紹介。当日はピアット・スズキオーナーシェフの鈴木弥平氏とコラボしたオリジナルパスタも提供された。
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