ウェルネオシュガー 経営統合シナジー実現へ3ブランドの強み活かす

ウェルネオシュガーは15日、都内で「お得意様年賀会」を開催した。同社は昨年10月、傘下の日新製糖、伊藤忠製糖を吸収合併。「新生ウェルネオシュガー」として初となる年賀会には食品メーカーや特約店など約100人が参加し、新春の訪れを祝うとともに同社グループのさらなる飛躍・発展を誓った。

年賀会の冒頭、仲野真司会長があいさつに立ち「昨年の海外粗糖相場は、生産国の気候要因等でアップダウンを繰り返してきたが、最終的には年初と同じレベルで年末を迎えた。円安基調の継続や物流問題への対応、指定糖調整率の13年ぶりの引き上げなどがありながらも、国内砂糖市況は4年ぶりに変動のない1年となった」と振り返った。

佐藤・佐藤淳社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
佐藤・佐藤淳社長

また「令和5砂糖年度の砂糖消費はほぼ前年度並みの174.2万t。厳しい環境下で、弊社は昨年10月に日新製糖・伊藤忠製糖を吸収合併し、名実ともに一つの会社となった。本年10月には第一糖業と合併し、千葉・愛知・大阪・宮崎の4工場で全国をカバーする体制となる。それぞれの地盤で強みを持つ『カップ』『クルル』『セブン』の3ブランドを維持し、会社の大切な資産として生かしていくことで今後もより一層安定した製品供給を行う」と力を込めた。

乾杯は佐藤・佐藤淳社長が「昨年はデフレ経済から一転、食品だけでなくすべての分野で物価が上昇し大変厳しい状況が続いた。ウェルネオシュガーの製品を昨年以上に拡販していくことがわれわれの使命」と述べ杯を掲げた。

北陸砂糖・中田栄太社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
北陸砂糖・中田栄太社長

中締めは北陸砂糖・中田栄太社長が「今年の干支の蛇は、柔軟性や成長を象徴する動物と言われる。ウェルネオシュガーも統合で“脱皮”を果たされ、その柔軟性でさらに成長していかれるものと確信している。われわれが一丸となってお支えし、ウェルネオシュガー躍進がさらに大きなものとなるよう心を一つにしていこう」と述べ、三本締めで会を閉じた。

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