韓国の三養食品は、「ブルダック炒め麺」を中心とした好調な輸出事業をさらに拡大するため、25年6月に韓国内でミリャン(密陽)第二工場を稼働させるとともに、27年度に向け中国に同社初となる国外生産拠点を新設する計画を明らかにした。
旺盛な国外需要に供給が追いついておらず、ミリャン第二工場には生産ライン6本を設置。輸出専用に「ブルダック炒め麺」など年間で最大7.5億食を製造可能。ソウルから南へ約350㎞の地域に位置し、既存のミリャン第一工場に隣接する。
中国の新工場は27年1月31日に竣工予定。場所は浙江省で上海から約100㎞離れたエリア。生産ラインは6本で、中国内向けに年間で最大8.2億食を製造する。同社グループ売上のうち輸出は約7割(23年)を占めるが、中国の構成比は約25%と高い。
今後その需要は中国新工場による現地生産でカバーし、韓国からは欧米やアジアなどへの輸出を強化する。