味の素グループは15日、リーガロイヤルホテル大阪で「25年春季施策提案会」を開催。近畿、中四国の得意先など約600人が参集した。今回は新製品47品(うち味の素社21品)、リニューアル30品(同11品)を用意し試食などを通し紹介。
味の素大阪支社は「エモいASV」をテーマに昭和100年を意識し、懐かしさや温かさの感じられる売場を提案した。今年55周年を迎える「ほんだし」の復刻デザイン品を軸にした和風、「中華あじ」「丸鶏がらスープ」を使った町中華、「コンソメ」「ミートソース」を活用したレトロ純喫茶など「和洋中の調味料を持つ強み」(大阪支社)を生かした売場を展開。
また、2月から4月まで近畿・中四国を巡回する「Cook Do」極シリーズのキッチンカーが登場、新製品2品を提供した。
会見では、グループ各社のエリアトップが強化商品などについて次の通り語った。
【味の素・小笠原卓也執行理事大阪支社長】「Cook Do」極(プレミアム)は一昨年に発売した既存品が好調で、新しい需要を生んだ。今回、新製品2品を投入し、この市場をさらに拡大したい。一方、「ほんだし」では簡便性だけでなく、経済的にも役立つ乾麺のメニュー提案を行った。新商品による需要創造と既存品による市場の活性化に、しっかりと取り組む。
【味の素冷凍食品・金山浩志関西リテールカスタマーソリューション部長】柱である「ギョーザ」をリニューアル。これまでも時代のニーズに合わせ改良しており、今回は史上最高きれいに焼ける。パッケージではブランドを商品名の上に大きく乗せた。ギョーザといえば味の素という世界観を作り上げたい。
【味の素AGF・山田達也大阪支社長】今回の「ブレンディ」ポーションフルーツティーはポーションの7種類目となる。このカテゴリーは毎年20%ずつ成長しており、近い将来300億円の市場になると試算している。新しいサブカテゴリーに育てたい。
【J-オイルミルズ・山野恵三大阪支社長】3年半前に発売した紙パックの油が環境面や使いやすさから支持を広げ、10油種・15SKUまで広がった。今回はごま油とキャノーラ油をブレンドした「焙煎ごま香味油」を発売。支社のメンバーが考えた、たこ焼き器を使った“包まない餃子”で販促に力を入れる。
【ヤマキ・長尾年晃大阪支店長】「レンジで作るだし巻き卵の素」「同ケランチムの素」を発売した。タイパ意識の高い生活者へ向けた商品だ。常備率の高い卵を使ったメニューで、このマーケットをさらに活性化させたい。
【味の素コミュニケーションズ・永井敦美社長】サイネージやデジフロアといったデジタルだけでなく、ワンタッチでパパッと組み立てられるスマートボックスなど売場作りの手間を省くこうしたツールによって店頭を盛り上げていきたい。