コカ・コーラシステムは緑茶飲料ブランド「綾鷹」で、おにぎりとの組み合わせと磨きをかけた味わいを訴求強化していくとみられる。
おにぎり訴求施策は昨年、好評を博した。
9月と12月に体験イベントを実施したほか、俳優・モデルの鈴鹿央士さんを起用したコミュニケーションを展開した。
12月の体験イベントで取材に応じた日本コカ・コーラの助川公太マーケティング本部緑茶事業部部長は「『綾鷹』とおにぎりの組み合わせで非常によい反響が得られた。25年に向けては、そういった活動を広げていきたい」と意欲を示す。
施策の1つとして、コンビニでのセット割引を予定している。
「綾鷹」本体(緑茶)は昨年、7年ぶりに大刷新して大幅伸長した模様。そのため今年は味わいをそのままに、旨味を前身商品と比べ約40%増加させた中味の訴求を強化していく。
「(メイン容器に650mlPETでは)量が多くなって薄くなったと誤解されている方がまだいらっしゃる。従来よりも旨味をアップしているのだが、そういった事実をまだ十分伝えきれていないため、25年に向けて伝える表現をさらに進化させていく」と語る。
「綾鷹 濃い緑茶」「綾鷹 茶葉のあまみ」「綾鷹 ほうじ茶」の派生製品も強化の構え。
「24年は本体に注力したため、25年は派生製品をより差別化して魅力的にしていくことを意識し、さまざまな施策を予定している」との考えを明らかにする。
緑茶飲料のサブカテゴリとしては濃い系に着目する。
「濃い系は2ケタ伸長で推移している。緑茶飲料市場の2割くらいの構成比を占めるが、我々の見立てだと将来的には間違いなく3割に到達する」とみている。