アサヒ飲料の「三ツ矢」ブランドが拡大している。1-11月販売数量は前年同期比2%増の3842万ケースを記録した。
140周年施策と「特濃」シリーズの好調がブランドの成長に寄与。
12月17日、年末会見に臨んだ米女太一社長は「140周年を機に生活者とのブランド接点を最大化していくことをテーマに取り組み、様々な140周年記念商品を発売した。加えて『特濃』シリーズが市場に定着して成長の大きな原動力になった」と振り返る。
今年は、3月28日の「三ツ矢の日」に先立ち3月23日と24日の週末に、全国1143店舗の量販店等で店頭イベントを実施した。実施店舗数は、昨年の565店舗から約2倍へと拡大し過去最大級となった。
これにより「『三ツ矢の日』で大変多くの方との接点を獲得できた」という。
「三ツ矢サイダー」を通じた原風景・原体験から着想を得て開発された体験プログラム「三ツ矢青空たすき」も高く評価する。
「『三ツ矢青空たすき』を通じて様々な方がブランドに接する機会が増えて、福岡県糸島市との間でも様々な共創が生まれ、非常に様々な価値が生まれている」と述べる。
「特濃」シリーズの1-11月販売数量は15%増。「特濃オレンジスカッシュ」を中心に好評を博している。
「『特濃』は時代の最先端を走っている。『三ツ矢』のおいしさに加えて、果実の本当の味をしっかり体験できるためだ。有糖は減少傾向にあるが、こういう商品であればしっかり価値を創出することができる」と胸を張る。
来年は、新たに開発した「フルーツ引き立て製法」を採用して「特濃」シリーズに磨きをかける。
1月21日にリニューアル発売する「特濃オレンジスカッシュ」を皮切りに順次、同製法を採用して刷新していく。