8.6 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2025 / 12 / 22 月曜日
ログイン
English
加工食品製粉小麦粉実需者ら 業界の苦境訴え 農水省幹部と懇談会

小麦粉実需者ら 業界の苦境訴え 農水省幹部と懇談会

全国小麦粉実需者団体協議会は12月19日、都内で農水省幹部との懇談会を開催。関連業界団体、農水省、製粉関係団体から約30人が出席した。

飯島延浩会長(山崎製パン社長、日本パン工業会会長)は「最近の小麦相場は落ち着きをみせているが、その他の原材料や資材価格、人件費、物流費の上昇は継続しており、消費者の財布のひもは固い。事業者側は人材確保が難しい中での様々な対応やプラスチック削減、低炭素化などの取り組みが必要になっている」と苦しい現状を報告。

さらに「われわれには小麦粉製品のさらなる品質向上と安定供給を継続する責務がある。今回の農水省の皆さまとの懇談会も活発な意見交換ができれば」と期待をのぞかせた。

農水省の小林大樹部長
農水省の小林大樹部長

農水省新事業・食品産業部の小林大樹部長は「24年度の補正予算が成立した。食品産業についても生産性向上や産地との連携強化、輸出、物流対策に関する取り組み支援が盛り込まれている。また食品の合理的な価格形成については、合理的なコスト考慮の仕組みを法制化する。法案は来年の国会提出を目指している」と説明。続けて「事業者にとっては価格転嫁を促すと同時に、食品の付加価値向上を表裏一体で進めることが重要になる。引き続き食品産業の現状を教えていただくことで施策に反映させたい」と話した。

当日は米価高騰の影響などを反映した小麦粉の需要動向や、価格転嫁の状況と課題などに関する報告と意見交換が行われた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。