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デフレの殻を突き破れ

帝国データバンクの調査によると、2024年通年の値上げ品目数は累計で1万2500品、過去3年間で最も少ない水準だった。23年の3万2000件からは6割減と大きく落ち込んだが、年間を通じて断続的に値上げが続いた。

▼ピークからは落ち着いたが、大手卸のトップは「今年も6万アイテム以上の値上げとなり現場は膨大な作業に追われた」と振り返る。秋口には令和の米騒動で店頭からコメが消える事態が発生、食料安全保障があらためて問われた年でもあった。

▼生活防衛志向が高まり一部では値下げの動きも散見されるが、すでに発表された25年の値上げ品目数は前年を上回るペース。原材料価格を主因とする値上げから、物流費や人件費などサービス価格の転嫁が課題で、来春にかけて値上げラッシュの再燃も予想される。

▼来年の干支は「乙巳(きのと・み)」。乙は「種子が芽を出す状態」を意味し、巳は脱皮を繰り返して成長する様から「再生」や「復活」の象徴でもある。デフレの殻を突き破り、物価と賃金の上昇が好循環をもたらす年となることを願う。

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