2.4 C
Tokyo
1.8 C
Osaka
2025 / 12 / 27 土曜日
ログイン
English
加工食品菓子カカオショックのチョコ市場 フルタ製菓「生クリームチョコ」は「生クリームチョコまろやかミルク」との2品体制で需要喚起

カカオショックのチョコ市場 フルタ製菓「生クリームチョコ」は「生クリームチョコまろやかミルク」との2品体制で需要喚起

 フルタ製菓は10月7日、「生クリームチョコまろやかミルク」を新発売して主力商品の「生クリームチョコ」の需要を喚起していく。

 カカオ豆の高騰などコストアップを受けて、「生クリームチョコ」は7月に価格改定を実施したほか、140gから124gへのサイズ変更し10月7日にリニューアル発売した。

 節約志向が高まる中、懸念される消費減退を跳ね返し活性化を図るべく年末商戦に向けて「生クリームチョコまろやかミルク」を投入して商談機会を増やしていく。

 「生クリームチョコまろやかミルク」は、ミルクの風味と練乳のようなやさしい甘さを志向した準チョコレート。センタークリームには通常の「生クリームチョコ」より濃厚でコクのあるミルククリームを使用している。

 10月の発売開始時期は、地球温暖化の影響も加味した。

「生クリームチョコまろやかミルク」
「生クリームチョコまろやかミルク」

 取材に応じた乾重一営業本部顧問は「これまで当社は9月からのチョコレートシーズンに向けて8月末に一斉出荷していたが、温暖化の影響を受けて1か月遅くした。チョコレート市場は10月から最需要期に入っている」と説明する。

 チョコレートシーズンが秋冬と春夏の前後で2か月程度短くなった上に近年の値上げ基調が逆風になっているとの見方も示す。

 「チョコレート市場は菓子の中で一番大きいカテゴリ。ここまま各社で価格改定が続くと高級品になってしまい、他に流出してしまうことも考えられる」との危機感を持つ。

 厳しい環境の中、「生クリームチョコ」では期間限定発売する189gのビッグサイズにも注力し量を求めるユーザーの取り込みを図っていく。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。