日本アクセスは12月11日、名古屋市の市立東桜小学校で食育授業を開催した。ごまを中心とした食品メーカーの真誠(北名古屋市)と乾麺メーカーの田靡製麺(兵庫県姫路市)が乾物のごまや乾麺のうどんのおいしい作り方などを小学生たちに伝えた。
日本アクセスでは14年から、小学生に流通の過程から食を学ぶ社会科見学や料理教室を行っており、18年から伝統食材の乾物を使った食育授業を、アクセス乾物乾麺市場開発研究会と連携し会員メーカーの協力を得ながら継続してきた。昨年度から開催エリアを全国に広げ、今年度は過去最多の全国5エリア8校の小学校で食育授業を実施した。
この日は、小学4年生68人が授業に参加。真誠は、約5000年前から続くごまの歴史をはじめ、原料の選別から焙煎などの加工、包装までの製造工程などを紹介した。
また、ごますり体験も行い、すり鉢とすりこぎを使った「すりごま作り」に挑戦した。する前と後の風味や味の違いに加え、ごまをすることで豊富な栄養を体内に取り込みやすくすることなどポイントを説明した。
素麺やそば、うどんなどの乾麺を製造する田靡製麺は、乾燥させることで保存期間が長くなり、賞味期限切れになることを防ぐことができるため食品ロス削減になるなどと話した。また機械麺の「細めうどん」を用意し、乾麺のおいしいゆで方を紹介。たっぷりのお湯でゆで、流水でもみ洗いしぬめりを取る、氷水に入れて麺をしめるなどおいしい作り方について学んだ後、生麺と食べ比べをしながら、食感や風味の違いを楽しんだ。
日本アクセスでは、次代を担う子どもたちに食育授業を通じて伝統食材の「乾物」について知ってもらい将来のエシカル消費の担い手になってもらう考えで、持続可能な社会を目指してサステナビリティ活動の推進を続けていく。