愛知県加工用トマト拡大協議会は11月22日、ホテルアソシア豊橋で第19回の協議会と懇親会を開催した。加工用トマト製品を展開するコーミ(名古屋市東区、川澄亮太社長)、岡本食品(名古屋市南区、岡本嘉久社長)をはじめ、東海農政局、生産者など約80人が参加し、加工用トマトの収穫状況などについて情報交換した。
協議会の川澄亮太会長は「年々気候が厳しくなっており、猛暑や台風などの被害が深刻になっている。世界的に平均気温の上昇を1.5℃未満に抑えていくため、一人ひとりがアクションを起こしていかなければと、一抹の不安を感じる」と話し、日本の食料自給率について「トマトケチャップやトマトジュースなど95%が輸入原料に頼っており、活動によって自給率向上に貢献できるようにスクラムを組んで取り組んでいきたい」とあいさつした。続く表彰では、加工用トマトの生産拡大に寄与した個人、団体に表彰状が贈られた。
24年度の愛知県内の加工用トマトの生産実績では、4~5月に適度な雨で順調に進んだ一方、気温が高く、例年より早く害虫が発生。梅雨入りが遅く期間も短かったうえ、7月以降の猛暑で収量が減少した。
続いて、3年目となるコーミの自社農場の生産についても説明。従業員が通常業務と農業を半々で行う「半農半X」で進めており、今期は初めて機械収穫に挑戦。すべてを機械で収穫する「全自動」を20a、一部を機械で収穫する「半自動」10a、「手取り」10aを平行することで比較し、作業の時短化で成果が得られた。講演では、味の素ヘルシーサプライの堤充史氏が「活かすぜアミノ酸」と題し、植物の生育をサポートするアミノ酸について紹介した。