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2025 / 11 / 04 火曜日
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逆光線(コラム)1月17日に炊くソース
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

1月17日に炊くソース

NHK朝ドラ「おむすび」の神戸編がスタートしている。視聴している方も多いと思うが、阪神淡路大震災を背景に物語は進む。

▼神戸編に入る前、主人公が寂しい顔を見せる時、それは95年1月17日からだと話す場面があった。1月17日、何を意味する日かすぐにお分かりだったろうか。

▼私は中部地方出身だが、関西勤務4年目に入る。その初年度、神戸のソースメーカーオリバーソースの道満雅彦社長への取材時、同社が毎年1月17日に製造し、3年の長期熟成を経て発売する「CLIMAX(クライマックス)ソース」があることを聞いた。私はなぜその日なのか分からなかったが、同震災が発生した日であり、当時の本社や社員に甚大な被害が出たことから、鎮魂と語り継ぐ意も込めて毎年同日にソースを炊く、と優しくお教えいただいた。神戸の方々が忘れたくとも忘れられない日を、私は忘れていた。

▼来月17日、同震災から30年となる。新たなクライマックスソースを3000本限定で発売すると同時に、3年後に発売するソースを炊く。思いのこもった3年熟成ソース、ぜひ味わっていただきたい。

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