ヤマキは11月20日、群馬県みなかみ町の群馬事業所内に建設していた製品自動倉庫を竣工した。東日本の生産拠点として物流の最適化を図り、一層の構造強化と生産性向上を図る。今後の製品供給体制の強化を視野に入れ、群馬県内の雇用創出へのさらなる貢献を図り、安心・安全な製品を供給し続けることで長期経営ビジョンの達成を目指す。
同社は2010年、東日本エリアへの主要な生産拠点として群馬事業所を建設した。同年から液体製品の製造を開始し、15年には固体製品(削り節、だしの素)の生産工場を増設した。
一方、24年1月に長期経営ビジョン「YAMAKI Vision 2035」を策定。35年までに目指す姿を「世界の鰹節屋・だし屋、ヤマキ。」に設定し、そのために実現すべきヤマキCSV(共有価値創造)のテーマに「体の健康」「地球の健康」「心の健康」への貢献を掲げた。
今回、群馬事業所内に製品自動倉庫を新設し、生産から保管、出荷に至るすべてのプロセスを自社内で一貫して管理・運用できる体制に移行。二酸化炭素排出量などの環境負荷を低減することで、ヤマキCSVの一つである「地球の健康」への貢献を一層強化。さらに製品の自動入出庫機能や保管状況の一元管理を通じ、作業効率向上と人手不足の課題解決に向けた取り組みを推進することで、ヤマキCSVの一つである「体の健康」への貢献に寄与する。
製品自動倉庫は建築面積約1300㎡、構造は鉄骨造1階建て(地上約22.6m)。10段ラック自動入出庫仕様、総枚数3096パレット収納で、強度と耐久性に優れ、地震の影響を受けにくいこと、倉庫内温度監視機能と自動吸排気装置を完備していることも特徴だ。