パン粉「供給できるかの瀬戸際」 組合員から切実な声 西日本パン粉組合

西日本パン粉協同組合は11月6日、オンラインによる臨時総会を開催した。

小谷一夫理事長(小谷食品社長)が、10月に開かれた全国パン粉工業協同組合連合会の50周年式典や役員会について報告。連合会の藤川満専務理事が、今年9月までの生産量などについて説明した。累計生産量は家庭用が0・1%増、業務用が1・2%増、合計で1・1%増とプラスを維持している。

その後、現在の経営環境や価格改定について意見を交換。組合員からは「運賃や包材が上がっており、粉価とは関係なく今年の夏に7%上げた。それでも追いつかない。あと3%は上げたい」「最低賃金は上がったが、それ以上プラスしなければ人が確保できない」といった切実な声が聞かれた。

小谷理事長の話 設備投資をしなければならないが、思っていた以上に機械の値段が上がっている。今の収益のまま、将来もやっていけるのか。きちんと上乗せしなければ難しいだろう。

業界として、商品供給できるのかという瀬戸際に来ている。できるだけ協調し、この難局を乗り切らなければならない。