ルイボスティー飲料市場が6年間で14倍に拡大したことが、マーケティングリサーチ会社インテージの調査によって明らかにされた。
インテージSRI+(全国小売店パネル調査)によると、液体茶カテゴリーの中で、ルイボスティーの2023年の販売金額は前年比64.4%増の167億円。
17年比では約14倍に急成長した。無糖茶飲料市場ではまだ規模が小さいものの、市場にじわじわと浸透し拡大している。
この勢いは2024年に入っても衰えず、ルイボスティー飲料の1-9月の販売金額は前年同期比5.3%増の130億円となった。
好調要因について、インテージ市場アナリストの木地利光氏は「ノンカフェインで、妊婦の方や子供も飲むことができ、カフェインの取りすぎや就寝前など飲む時間を気にしなくてよいことや、抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含むなどの健康への効果が注目され、人気となっている」との見方を示す。
これらの好調要因により昨年から徐々に売場を賑わせているのが、サントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」。
初年度の2023年販売数量は100万ケースを突破した。今年も好調を維持しブランドの成長に貢献している。
伊藤園のルイボスティー飲料「ヘルシールイボスティー」も2023年10月以降、好調に推移しているとみられる。
PBで支持が広がっているのは、ファミリーマートの「ファミマル ルイボスティー」。600㎖と950㎖を合わせた前期(2月期)の店当たりの販売金額は1.3倍。主要購買層は20代から50代の女性だが、「お子さまやノンカフェインを好まれる男性のお客様にも好評」(ファミリーマート)という。