飲料系酒類規格外果実を救え!プロジェクト第2弾は「高知県産ぽんかん」 すっきり味のチューハイに キリンビール

規格外果実を救え!プロジェクト第2弾は「高知県産ぽんかん」 すっきり味のチューハイに キリンビール

問題なく食べられるのに、ちょっとした傷や変色で廃棄を余儀なくされる規格外果実。これをおいしいチューハイに変えることで救おうとスタートしたのが、キリンビールが展開する「氷結mottainai プロジェクト」だ。

5月7日に発売したプロジェクト第1弾商品では、横浜のブランド梨「浜なし」約3万4000個分のフードロス削減を実現。売上げの一部をJA横浜を通じて寄付することで、農家の生産支援にも貢献した。

キリンの主力RTDブランド「氷結」では、発売以来20年以上にわたりさまざまな果実を原料に使ってきた。

「果実を育てる生産者なくして成り立たない商品。キリングループとして、全国の果実農家の課題解決につながる取り組みを行いたいと考えた」。10月7日の発表会で、ブランドマネージャーを務める同社の加藤麻里子氏が説明した。

プロジェクト第2弾は「キリン 氷結mottainai ぽんかん(期間限定)」。

ぽんかん農家を訪れたキリンの開発担当者ら
ぽんかん農家を訪れたキリンの開発担当者ら

おいしいのに青果として販売できず廃棄予定だった「高知県産ぽんかん」を使用している。収穫前に温かい雨が降ることで、果実の表面が陥没・褐変してしまう柑橘特有の症状や傷、大きさなどの理由で規格外品になってしまうという。

「行き場のない果実を商品化することは産地でも課題。ぽんかんのためにあるのではないかと思うプロジェクトで、実現が決まったときはとてもうれしかった」。発表会にリモート参加した、高知県農協の千光士尚史氏は喜びを語る。

「たくさんの方のご協力をいただき、自信あるチューハイが完成した。いろんな世代の方に楽しんでいただき、農家の思いについて考えるきっかけになればうれしい」(キリンビールマーケティング部 山岡加菜氏)。

ぽんかんの皮をむいたときに広がる爽やかな香りとジューシーな味わいがすっきりと楽しめる第2弾は、22日から全国発売。高知県産ぽんかん約20万個分のフードロス削減を目指すとともに、売上げの一部を寄付することで果実農家支援にもつなげる。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。