日常生活から防災を考える 新聞紙で紙コップ作りも ファミマ、こども食堂でワークショップ

ファミリーマートと公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは9月14日、こども向け防災ワークショップ「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」をファミリーマート鐘ヶ淵駅前店(東京都墨田区)で実施した。9月の防災月間に合わせて、日常生活から防災を考える機会を提供するのが目的。

当日は近隣の家族や子ども19人が参加した。セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは大きな非常用持ち出し袋を見せながら、万が一の災害に備えて自分や家族の身を守る大切な役割があると説明。その後子どもらは追加で袋に入れたいものや入っているといいと思うものを考え、「歯ブラシ」「Tシャツ」「お菓子」などの商品が選ばれた。新聞紙で紙コップを作るワークでは、完成した紙コップにポリ袋を敷いて麦茶を飲む体験を通して、身近な製品の活用方法を学んだ。

ワークショップを終えて、セーブ・ザ・チルドレン担当者は、「非常用持ち出し袋の中身を確認する机上訓練だけでなく、売場に行って足りないもの・必要なものを選ぶ体験と組み合わせたことで、実地訓練にもなった。その後の仕事体験と合わせて、楽しい体験として印象に残してもらえたのでは」とコメント。また、参加者からは「レジ打ちや品出しなど普段できないことを体験できて子どもも喜んでいた。防災ワークショップは防災袋を見直すきっかけになり、子どもが防災に興味を持ってくれてよかった」などの声が聞かれた。

ファミリーマートは店頭募金「夢の掛け橋募金」の寄託先として、1993年からセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援している。直近では、セーブ・ザ・チルドレンが実施する「子どもの食応援ボックス」への協力、中高生を対象とした出前授業の協働など、包括的なこども支援を実施してきた。

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