大手飲料メーカー各社は10月1日、価格改定を実施する。
主要企業のNBを合算した対象品目数は、大型ペットボトル(PET)・中型PET・小型PET・ボトル缶・SOT缶など約1000品に上る。
このうち希望小売価格(税別)が20円引き上げられるのは540品以上。
飲料の主要容器となる中型・小型PETを中心とした大規模な価格改定は、2022年10月の実施以来2年ぶりとなる。
原材料や資材など調達面でのコスト上昇に加えて、ガソリン・電気・ガス料金の高止まりによる加工賃の増大、さらには人件費高騰や社会保険料の値上げなどが、飲料メーカーの収益を圧迫している。
2023年は、2022年10月に実施された小型PETを中心としたNB合算900品目以上の価格改定が一巡。店頭実行にあたっては多くの流通企業の理解が得られたことで各社の収益改善は“一息つけた”格好となった。
一方、その間もコストは上がり続け、原材料・資材の仕入れ先からはメーカーに再度の値上げ要請がなされた。