びん詰でSDGs推進 桃屋が中学校で特別授業 「桃屋給食」も

桃屋は9月12日、千葉県の流山市立おおぐろの森中学校で全校生徒600人を対象とした特別授業を実施し、SDGs推進の観点も盛り込みながら同社の取り組みを紹介した。また、特別授業後の給食には全メニューに桃屋商品を使った特別コラボ給食「桃屋給食」が提供された。

おおぐろの森中学校は生徒の人間力向上を目指し、民間企業による特別授業を定期的に実施している。その一環として桃屋による特別授業が実現した。当日は全校生徒に加え、希望する保護者が参加し、同校の公式ユーチューブチャンネルから生配信も行われた。

講師を務めた桃屋の笠原勝彦取締役営業本部長は、同社について「びん詰商品を中心に皆さんの食卓に寄り添ってきた会社」と紹介した。びん詰にこだわる理由の一つとして、びんが天然素材と再生原料でできていることを挙げ、「75%くらいは再生原料のため、非常に環境に配慮した素材と言われる」「(海や陸の)生態系保護に非常に良いと言われる」と指摘。びん、びん詰がSDGs達成につながる素材、容器との見方も示した。

これに続き、企業理念の「良品質主義」と「広告宣伝主義」を創業当時から大切にしている言葉として挙げ、厳選した材料を使って手間と時間をかけて商品を作っていること、様々な方法で商品の価値を伝えていることを紹介した。広告について、「一番力を入れているのは『桃屋のかんたんレシピ』の提案」とした。

「桃屋給食」を楽しむ笠原勝彦取締役 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「桃屋給食」を楽しむ笠原勝彦取締役

「かんたんレシピ」に関しては、様々な食べ方を提案していることから「フードロス削減にも貢献できる」との見方を示し、ホームページに450レシピ以上を掲載し、テレビCM、公式SNS(X、インスタグラム)、ラジオを通じたレシピの発信にも力を入れていることを紹介した。

「桃屋給食」は「かんたんレシピ」で作ったもので、自宅で簡単に再現できることもポイント。「キムチの素」を使った「キムチ唐揚げ」、「ごはんですよ!」を使った「キャベツとちくわの海苔和え」、「味付搾菜」を使った「豚肉と白菜のザーサイスープ」、「きざみしょうが」を使った「しょうがとおかかのご飯」が提供された。

桃屋は特別授業コラボ給食に続き、10月17日、18日の両日、おおぐろの森中学校の2年生を対象に「ごはんですよ!」を使った「黒チャーハン」の調理実習を行う。調理実習での体験を家庭での調理機会の促進につなげてもらう狙いだ。