レモン味濃いめの、しっかりとすっぱい旨さが支持される「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。プレーヤーがひしめき混戦模様のレモンフレーバーRTD市場にあって、上位を争うブランドのひとつだ。
今秋新たに、レモン以外のフレーバーが加わる。ジューシーなグレープフルーツ味の「濃いめのグレフルサワー」を9月25日から発売。昨年10月に数量限定で投入して好評だったことから、通年商品化を決めた。早摘みしたレモンのようなみずみずしい味わいの既存品「濃いめのレモンサワー 若檸檬」と合わせて3品が通年で売場に並ぶ。
「『濃いめ』ブランドは『この価格で、この濃さ・このうまさ』がコンセプト。納得の満足感、お得感があるブランドとして、コスパの良さが受け入れられている」。9月4日に行われたメディア向け体験会で、ブランドマネージャーを務めるサッポロビールマーケティング本部の宮寿衣美子氏が説明した。
ソーダで割って飲む「濃いめのレモンサワーの素」として、同ブランドが瓶入りで初登場したのが19年。そのまま飲める缶入りの「濃いめのレモンサワー」を21年に発売し、RTS・RTDの両軸で育成を図ってきた。
シチリア産手摘みレモン果汁と自家製レモン漬け込み酒を掛け合わせた、満足感ある濃いめの味わいが特徴だ。日常的に飲むお酒に、低価格ながらしっかりした味わいを求める子育て世代に向けたマーケティングが奏功。好調なRTD市場を上回る成長を続け、今年の出荷量は前年比14%増の630万ケースを見込む。
「ビール類の酒税改正や節約意識の高まりを背景に、(新ジャンルなど)酒類からリーズナブルなRTDへの流入が増えている」(宮寿氏)といい、節約しながらも前向きにお酒を楽しみたい30~40代へのアプローチを強める。
新発売のグレフルサワーは、もちろん濃いめのグレフル味。ぎゅっと手搾りしたようなジューシーな果実感でブランドコンセプトを体現する。
この日の体験会では、濃いめの味わいに合う食事メニューとのペアリングを紹介。レモンサワー×から揚げ、グレフルサワー×餃子と、しっかりした味付けの料理のおいしさと抜群の相性を記者も堪能した。
ブランドサイトでも“コクうま”から揚げ「濃いカラ」、ジューシーな「濃い餃子」といった、おつまみメニューを公開中。季節限定のフレーバーを随時投入するほか、SNSキャンペーンによる情報発信も展開する。