デロンギ・ジャパンは、業務用を含め同社初となるコールドブリュー機能を搭載した家庭用の全自動コーヒーマシン「デロンギ エレッタ エクスプロア Wi-Fiモデル 全自動コーヒーマシン」(以下、エレッタ エクスプロア)を9月3日に新発売する。
甲斐ラース社長は「全自動コーヒーマシンのナンバーワンメーカーとして、常に一番新しくベストなものを開発することが大事だと考え、新機能としてコールドブリュー機能を導入した」と語る。
導入の背景は、コールドブリューコーヒーが市民権を得つつあることにある。
大手コーヒーチェーンのカフェメニューやペットボトル飲料でコールドブリューコーヒーが増えており、幅広い世代に定着していると同社は推測する。
日本では、エスプレッソコーヒーと比べてさっぱりとした味わいのドリップコーヒーが浸透している点にも着目した。
山田香菜子マーケティング部プロダクトマーケティングプロダクトマネジャーは「エスプレッソよりも苦味や酸味を抑えた軽めのコーヒーが求められる傾向を捉え、今回、マシンに追加した」と説明する。
コールドブリュー機能では新技術「コールド エクストラクション テクノロジー」を使用している。エスプレッソのように圧力をかけて一気に抽出するのではなく、ポンプを使って少量の冷水を断続的にコーヒー粉に注ぐことで、徐々にコーヒーを抽出する。
これにより、苦味や酸味の少ない、爽やかな味わいのコールドブリューコーヒーが5分で完成する。
コールドブリュー機能のほか、エスプレッソの味わいをこだわるユーザーに向けて、同製品では新たに「ビーン アダプト テクノロジー」を搭載。
同社の専用アプリ「De’Longhi Coffee Link アプリ」でスマートフォンとマシンをペアリングさせて設定すると、豆の特性に合わせた方法でエスプレッソが抽出される。
「これまでも豆量などはマシンで設定できたが、新たに豆の種類や焙煎度といった特性に合わせた最適な抽出が可能となっている。アプリにご自身の好みをフィードバックすることで、パーソナライズされた味わいのエスプレッソを楽しめる」と胸を張る。
デロンギ独自の自動ミルク泡立て技術「ラテクレマ」も搭載しており、カフェラテなどの本格的なミルクメニューも作ることができる。コーヒーメニュー・ミルクメニュー合わせて30種類を取り揃え、持ち運び用のタンブラーサイズに対応したTo Go(テイクアウト)メニューも用意する。
発売に向けて、8月19日から新TVCMを放映。今後は消費者を対象にした試飲・体験イベントも計画する。
「エレッタ エクスプロア」の市場想定価格は34万8000円(編集部調べ)。