野菜飲料を牽引してきたトマト飲料を追い、カゴメが「にんじんジュース」で新たな仕掛けを打ち出した。
その第1弾として7月から8月12日まで期間限定で、「真夏のひんやりにんじんカフェ by KAGOME」を東京都渋谷区の「ECO FARM CAFE 632 HARAJUKU」で展開。これは3月26日から発売している「カゴメにんじんジュース 高β―カロテン」を使用したオリジナルメニューを提供するコラボイベントで、β―カロテンたっぷりのにんじん100%ジュースを使い、「かき氷」など夏にぴったりのアレンジメニューを提供した。
主力メニューの「真夏のにんじんベジ氷」は、β―カロテンたっぷりの「カゴメにんじんジュース 高β―カロテン」を使用し、すっきりとした飲み口やにんじん本来の甘さを生かし、目にも鮮やかな「ひんやりスイーツ」に仕上げた。甘酒とアガベシロップを混ぜて凍らせた氷を削ったオリジナルかき氷にし、豆乳ホイップとにんじんグラッセなどをトッピングし、夏らしさを演出。新メニューはECO FARM CAFE 632の熊倉崇料理長とカゴメが共同開発した。
その他のメニューとして「さっぱりにんじんラッシーwithにんじんゼリー」や「スパイス薫るマイルドにんじんカレー&ライス」「大人なにんじんクリームリゾット」「ふわとろフレンチトーストにんじん風味」「真夏のニンジンジャーエール」「にんじんで楽しむガスパッチョ風冷製パスタ」「ひんやり甘い発酵バターミルクのパンナコッタとにんじんゼリー」などを用意。ドリンクやデザート、フードなどにんじんずくしのメニュー構成となった。また、店内では推定野菜摂取量を測定できる機器「ベジチェック」無料体験コーナーも開設した。
野菜飲料の市場環境や3月から発売した「カゴメにんじんジュース 高β―カロテン」についてカゴメのマーケティング本部飲料企画部の伴諭氏は、「春先以来、トマトジュースの好調さが継続しており、一過性のトレンドではなく完全に定着した。だが市場全体は野菜果実ミックスが落ちているので、野菜飲料全体では前年より多少良い程度か。にんじんジュースのパイは小さいが上期の売上は数億円と、予想以上で推移している。韓国ではにんじんのβ―カロテンが美容として注目されており、こうしたトレンドにも注目している」などと語った。