安心院ワイン高品質示す JWC2024で各賞を受賞 三和酒類

三和酒類(本社・大分県宇佐市、西和紀社長)が運営する安心院葡萄酒工房(大分県宇佐市、古屋浩二工房長)で醸造された「安心院ワイン シャルドネリザーブ2023」は、「日本ワインコンクール(JWC=Japan WineCompetition)2024」において最上位の賞となる「グランドゴールド賞」を受賞した。

この賞は同コンクールの開催20回目を記念して新設されたもので、今年出品された941品のワインの中から2品が選出された。

同じく「安心院スパークリングワイン 2022」が「金賞」とスパークリングワイン部門の部門最高賞(部門最高賞は今回で8度目)を受賞した。その他9アイテム(合計11アイテム)が入賞し、安心院ワインの品質の高さを示す形となった。「安心院ワイン シャルドネリザーブ 2023」は完熟した良質のシャルドネを使用。新樽で樽発酵・樽貯蔵を行っているワイン。一方の「安心院スパークリングワイン 2022」は安心院産の白ぶどうシャルドネを原料に、「瓶内2次発酵」の製法を用いて醸した辛口スパークリングワイン。

古屋浩二氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
古屋浩二氏

JWCは国産ぶどうを100%使用した日本ワインを対象としたワインのコンペティション。日本ワインの品質や知名度の向上を図るべくそれぞれの産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めることを目的としている。審査会はワイン専門家やワインジャーナリスト、ワイン業界の有識者、各産地から推薦されたワイン醸造家など30人の審査員による官能審査をもとに、視覚、香り、味、ハーモニーなどの項目について100点満点で採点される。

今年は過去最多の全国35都道府県から161のワイナリーが計941品のワインを出品。2品のグランドゴールド賞、36品の金賞、125品の銀賞、196品の銅賞が選出された。さらに出品数が5品以上あった部門の銀賞以上のワインの中から最高得点のワインに部門最高賞が贈られた。

古屋浩二安心院葡萄酒工房工房長兼ヴィンヤードマネージャーは「ぶどうの品質をさらに上げるため土壌の排水性の向上や樹勢管理の徹底など、ぶどうの熟度を上げる取り組みが今回の賞受賞につながっている。ぶどうの品質向上に向けて今後も安心院町がぶどう産地でありワインの銘醸地であることを日本のみならず世界中に伝えていく」とコメントしている。