有機白だし・白醤油メーカーの七福醸造は7月29日、同社碧南工場(ありがとうの里)で「白だしの日まつり」を開催した。今年で14回目となるこのイベントは、日本で最初に「白だし」を開発した同社の社名にちなみ、毎年「7(ヒチ)」「29(フク)」=「7月29日」に実施しているもの。今年は例年以上の暑さとなったが、地元住民をはじめ1千人以上が来場し、イベントを楽しんだ。
会場では、白だしで味付けした「白だし焼きそば」や同社のそうめんつゆで食べる「流しそうめん」、かき氷、「飲む白だし」などが無料で振舞われたほか、大抽選会やゲームコーナー(ともに有料)などを用意。ステージでは地元の太鼓連の演奏なども行われた。
「飲む白だし」は、ミネラルたっぷりの天日塩を使用した同社の白だしを16~18倍に希釈して、冷たく冷やしたものを提供。昨年実施したところ好評だったことから、今年はより前面に打ち出してアピールした。訪れた人たちに、美味しく簡単に水分・塩分補給をしてもらった。
盛況な模様に同社・犬塚元裕社長は、「暑い中、朝からたくさんの人に来ていただき本当にありがたい。『飲む白だし』もそうだが、白だしは、いろいろな使い方ができる。このイベントが白だしの汎用性を知っていただく大きな機会になればと思う」と語った。
足元の業況については、「第1四半期(4-6月)を終えて売上高は数ポイントのプラス。前期はコロナ明けで外食・業務用がV字回復し、家庭用も堅調に推移した。その前年をさらに上回る数字ということなので、いい流れは続いている。ただそれ以上に原料をはじめとするコスト増が厳しい。夏以降についても、市販用では一般のお客様に向けて白だしの汎用性訴求に注力。業務用・加工原料用ではいっそう営業活動により力を入れていきたい」とした。