トモシアHD「春の冷凍食品祭り」 SNS投稿は昨年5倍越える反響

トモシアホールディングスは7月18日、「第30回春の冷凍食品祭り抽選会」を都内で開催した。冷凍食品のさらなる拡大に向けた啓蒙活動の一環として、4~5月に全国約2千300店舗で実施した「春の冷凍食品祭り」キャンペーンの結果報告後、エリア別に用意した箱の中から「JCVギフト券2千円」「選べる冷蔵庫」など当選者を選出した。

今年は昨年を28.5%上回る6万1千587通の応募があり、なかでもSNS投稿コースが前年の5.5倍にのぼるなど、冷凍食品に対する消費者の関心の高まりがうかがえた。

当日は企画に協賛した冷凍食品メーカーの関係者らが参加した。トモシアホールディングスの荒木章社長は「冷凍食品はおいしさ・安全性・コスパ・タイパに優れ、かつて脇役だった存在が今や立派な主役に躍り出ている。家庭用はもちろん業務用でもなくてはならない存在で、昨今の人手不足にも寄与している」と述べ、さらなる市場拡大に意欲をみせた。

久郷正人商品本部長は「開発力・製造・冷凍技術が非常に進化するなかワントレー商品も生まれた。弁当需要も高まるなか活用され、震災時も冷食が非常に役立ったと聞いている」とし、NB商品に加え地域原料を使った商品開発にも期待感を示した。

ニッスイの古賀敬執行役員広域営業本部長は今後の課題点として2024年物流問題について言及。「今まで当たり前に運んでいた冷凍食品が運べないなど課題が山積みだ。これまで以上にメーカーと流通が知恵を出し合いながら、効率的な物流網を作り上げたい」とし一致団結を呼びかけた。

キャンペーンはレシート応募、Web応募、SNS投稿(X、Instagram)で実施した。昨年よりも強化した点として、ゲーム感覚で冷食の情報が得られる「スマートビンゴ」(Web応募)の内容を一層充実させたほか、SNS投稿コースはレシピ投稿に限らず冷食に関するエピソードなど広く募集した結果、昨年の5.7倍の1千212通応募があった。

特に多かったのがお弁当に関する投稿で、からあげ、炒飯、おにぎり、餃子に関するコメントや、若年層を含め冷凍パイシートを活用したレシピを投稿する人も多かった。応募時のフリーコメントでは「冷食を活用して手間を省きながら栄養のある食事を提供したい」「思いつかなかった食べ方に気づかされて冷凍食品に対する魅力が高まった」といった声が多く聞かれた。