6.7 C
Tokyo
12.8 C
Osaka
2026 / 02 / 25 水曜日
ログイン
English
流通・飲食小売日本生協連 コロナ明け利用減の宅配事業をテコ入れ 「リノベーション」推進へ
KNOWLEDGE WORK 20260303

日本生協連 コロナ明け利用減の宅配事業をテコ入れ 「リノベーション」推進へ

日本生活協同組合連合会は、主要業態の宅配事業で「宅配リノベーション」を推進していく。コロナ禍が明けて店舗利用者が増加した一方、宅配利用者は縮小。1人当たりの利用率や、利用点数減による物流効率の低下などが課題であることから「コスト構造見直し」「若年層の利用拡大」「営業力向上」に取り組み、積極的な宅配利用を促す。

全国117主要地域生協の23年度(23年4月~24年3月)供給高は、前年比0.07%増(以下、推計値)の3兆123億円だった。主要業態である宅配事業は0.1%増の2兆926億円で、利用単価は3%増だが、利用人数2.6%減、利用点数3.8%減といずれもマイナスだった。

6月18日に行われた23年度事業業績および24年度事業方針説明会で藤井喜継代表理事事業担当専務は、組合員数は前年比0.7%増と着実に伸びている一方、宅配利用については「増収増益だが、中身は非常に厳しい状況」とした。背景には利用人数の減少、コロナ禍以降の営業力低下、現場の人員不足、1回当たりの購入数が少ないことによる物流効率の低下などが挙げられる。

これを受けて、24年度は宅配リノベーションを推進する。

「最もコストがかかっているのがラストワンマイル」(藤井専務)であることから、AIによる発注最適化や宅配センターの業務標準化を推し進める。センター標準化については「センターごとに特長があり、合併生協だと昔の生協の癖がある。物の置き方など一つ一つ細かいことも、全国で標準化して生産性を上げることで、配達にかける時間を増やす」と説明。なかでも取り組みが進むコープさっぽろの事例を共有し、各生協で改善活動を継続する。

若年層の利用拡大に向けては引き続き、生協未加入者も手軽に試せる「TRY CO・OP」を推進する。「興味を持った人は、生協のサイトまでは来てくれる。そこからどうアプローチしていくかが重要」とし、冷凍パンなど食シーンに合わせた簡便性の高い商品を手頃価格で展開しているほか、アプリ改良で利便性向上にも取り組んでいる。

なお、店舗はコロナの5類移行や新店16店、リニューアル12店と積極的なスクラップアンドビルドが寄与した結果、3%増の9千429億円だった。利用単価1.8%増、利用人数1.1%増、利用点数は食品全般の高騰の影響で2.4%減。経常剰余率はマイナス1.37%で前年から0.81%改善したが黒字化には届かず、今後も最重要課題として取り組む。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。