国分中部(名古屋市、福井稔社長)は6月19日、名古屋東急ホテルで「2024年秋冬商品展示会」を開催した。
今回は「~明日の定番、創る未来~」をテーマに、来店動機を高める施策や地域共創、SDGsなどのキーワードに即した様々な商品・販促企画を提案。当日は、小売を中心に得意先関係約700人が来場。同社が共創活動を展開する自治体関係者なども招待した。
開会式で福井社長は、国分グループがこの4月から全国のエリアカンパニーに横串を刺して取り組んでいる地域共創の取り組みを紹介。このほど、飛騨市に大学を創設するプロジェクトにも国分グループとして支援を行っていくことを発表。
食品業界を取り巻く環境については、原料高をはじめコストアップが続く中で、価値訴求が大切と強調。「悪いインフレを良いインフレにもっていくように努力し、あるべき商売の姿を実現していくことがわれわれに課された課題。皆さま方の価値ある商品を、きちっとした価格でご提供する。小売業さまにもそういったスタンスで消費者に届けていただくよう伝えるのが、この流通に携わる人間の仕事と思っている」と語った。
出展メーカーは233社(加工食品128社、酒44社、菓子12社、低温21社、フードサービス1社、地域共創8社、新規19社)・249小間、計約4千900SKU。
国分中部のオリジナルコーナーは、最新トレンド・キーワードをパネルにまとめた「企画ゾーン」、Webレシピ配信サイト「macaroni」や展示会初出展となる健康管理アプリ「SOULA pie」などの「機能紹介ゾーン」、小売のリクエストが多いという「スキマ商材」などを順次紹介。
「オリジナル商品ゾーン」では、「kelly’sランチョンミート」やドライフーズの「和つまみ」、アイリッシュウイスキー「イーガンズ」などの新商品が注目を集めた。「低温商品ゾーン」では、国分グループの倉島乳業の製品をプッシュするとともに、「カラダにやさしい」アイテムやサステナブルデリカなどをラインアップ。「食と酒のマッチングゾーン」では、味覚センサーと専門家がチョイスした日本酒とつまみの組み合わせ提案を行った。「地域共創ゾーン」は三重、福井、岐阜、静岡の各エリアで進められている取り組みや開発に携わった商品を取り揃えた。
松阪市ブースでは、同市の「令和6年度 中小企業ハンズオン支援事業」に採択された柳屋奉善の伝統銘菓「老伴」(おいのとも)が初登場。今秋、国分中部とのコラボ商品を投入予定だという。
前回の好評を受けて営業支店ブースも設置。各支店の営業担当者イチ押しの地域商材を集めた。