酒販チェーン「なんでも酒やカクヤス」を展開するカクヤスは、オリジナル商品の開発を加速。PB「Kprice(ケープライス)」から、初のビール商品を発売する。
「物価上昇や円安を背景に、安定的な商品確保が困難になってきている。コスパの高い商品で魅力を伝え、利益率をアップしたい」。6月28日の発表会で、同社マーケティング部の荒川友希氏が説明した。
九州エリアへの販路拡大、個人飲食店向けや家庭用販売の広がりなど同社の体制も整ってきたことから、オリジナル商品の開発を加速させイニシアチブをとる考えだという。
7月中旬に発売するのは、厳選素材を使用したプレミアムビール「PUREMIUM PROOST」(330㎖、税込185円/輸入:藤浦産業)。ベルギー産麦芽とドイツ産ホップを使用してベトナムで生産された、100%長期低温熟成のラガービールだ。WEB注文による宅配および店頭で販売する。
「23年10月に酒税率の改正があり、ビール酒税が引き下げられた。26年にも再度の引き下げが予定され、ビールカテゴリーの拡充が重要になっている」(商品企画部開発課 金子大介氏)とみて、値ごろ感ある製品で顧客ニーズに応える。
「Kprice」からはこのほか、ウイスキー「810(ハチイチマル)」(700㎖、税込1千738円)を6月1日に発売している。
昨今の値上げとウイスキー需要増加による供給課題を解決するため、値ごろ感ある商品を安定供給するために開発した。モルトの豊かな風味とグレーンの甘み、フルーティーさのバランスが特長。ハイボールに最適な爽快感ある味わいで、食中シーンの獲得を狙う。