8.3 C
Tokyo
6.2 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
トップニュース海苔業者は危機感 生産者に悲壮感なく 温度差克服へ話し合いの場を

海苔業者は危機感 生産者に悲壮感なく 温度差克服へ話し合いの場を

大阪海苔協同組合の村瀬忠久理事長(大乾社長)は、海苔の共販枚数が2年連続で50億枚を下回った現状に対し、「生産者と、もっと密に話し合う仕組みを作らなければならない」と強調した。6月21日、大阪市で開かれた定時総会で述べたもの。

今年5月に終了した令和5年度の共販枚数は49.4億枚で前年より1億枚増えたものの、2年続けて50億枚を切るという前代未聞の事態になった。一方、金額は前年比25%増で1千億円を超え、加工メーカーにとっては「がく然とする結果」(村瀬理事長)となった。

平均単価は21円14銭とこの2年で倍増。村瀬理事長は「単価10円で100億枚生産するのと同じ金額を49億枚で達成している」とした上で、「われわれが持っている危機感ほど、生産者には悲壮感がないと感じる」(同)と述べた。

同様に、単価が17円20銭と前年に比べ9円以上高騰した韓国産海苔について「非常に高い金額で取引されている」と指摘。

日本の一次産業が衰退し生産者が減っている現状については「本来なら国として取り組んでもらいたいが、韓国のように外貨を稼ぐからそこにお金を投入するということにはならない。だからこそ、われわれはもっと声を上げるべきだ」と力を込めた。

さらに、海苔産業が継続的に発展するためにも「生産者とわれわれの距離を縮め、もっと密に話し合える仕組みを作ることが大事ではないか」と呼びかけた。

また、稲野達郎副理事長(大森屋社長)は「海苔は焼いて袋詰めするが、原材料比率が高く生鮮野菜と同じ。だからこそ、取れない時は価値あるものとして高く売るべきだ。なかなか市場はそうさせてくれないが、しっかりとした価格で売る最大のチャンスではないか」と述べた。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。