全調食・東日本ブロック定例研修会を開催 企業の人材戦略を学ぶ

全調食・東日本ブロック会は2月20日、第45期定例研修会を開催し、組合員ら34人が参加した。研修会は令和5年度の東日本ブロック会の活動報告と、マーケティングや組織作りをサポートするビジネスプロデュースの森功有社長が「戦略的人材マネジメント」をテーマに講演した。

冒頭、菊池光晃会長があいさつ。菊池会長は「今シーズンのおせち販売は全体的に回転率が芳しくなかった。物量の減少で製造原価が上昇し、多くのメーカーが利益確保に苦しんだと思う。われわれの利益の支えとなっていたおせち料理が儲からない商売になったことを痛切に感じる。これまでとは大きく異なる新たなビジネスモデルが必要になると思う」と今後に懸念を示した。

続いて東日本ブロック会の活動状況を報告。佃煮、煮豆の消費拡大に向けた取り組みでは、昨年6月に秋田県潟上市の追分小学校で佃煮の無償配布とPR活動を実施。8月にはイオンタウン浦和美園の「豆・豆製品フェア」にも参加した。子ども食堂でも東京都世田谷区、千葉市、神奈川県川崎市に無償提供を行った。

講演会では、ビジネスプロデュースの森氏が、同社がクライアント向けに実施している人材ごとの適性検査を紹介。マトリックスにより分類された「ビジネスリーダー」や「オペレーションリーダー」などタイプ別の特徴や行動パターンを解説した。さらに事例を交えながら、成長企業と苦戦企業を比較したタイプ別人材の分布に関するデータも披露。成長企業はリーダー的資質の人材が多く、かつ各タイプの人がバランスよく分布する傾向が見られた。

代々木公園イベントで1200食を試食・販売

東日本ブロック会では3月2日から2日間、都内・代々木公園で開かれた「ファーマーズ&キッズフェスタ2024」に出店した。会期中は、組合員10社が持ち寄った佃煮製品の試食と即売を実施し、1千200食を売り切った。

東日本ブロック会が同イベントに出店するのは昨年に続き2回目。菊池会長は「試食では多くのお子さんたちが喜んで佃煮を食べてくれた。子どもたちの食育と、親御さんに佃煮の良さを感じていただくことを目的に出店したが、組合員各社が協力してしっかりPRできた」と喜んだ。