失敗作からごぼうスイーツ「ゴボーチェ」 見た目も味もチョコ風 あじかん

あじかんは、ごぼうを主原料にしたチョコレート風のスイーツ「GOVOCE(ゴボーチェ)」を商品化。応援購入サイトMakuakeで先行販売している。ゴボーチェは焙煎したごぼうの茶葉を使用。カカオを一切使わず、チョコレートのような食感を再現した。

きっかけはプラントベースフードを開発中の失敗作。試食するとチョコレートっぽい風味があったため研究を続けると、焙煎したごぼうとカカオには共通する8つの香気成分があることが分かった。128回の試作を繰り返したという開発者の平尾凌氏は「焙煎ごぼうの粒子を限りなく小さくすることで、チョコレート同様の優しい口どけを再現している」と説明する。

同社は2010年からごぼう茶の通信販売を開始。ドラッグストアなど市販用へも販路を広げ、23年3月期の売上高(ヘルスフード部門)は35億円となっている。

ヘルスフード事業部の岩本太一部長は「製品としてだけでなく、チョコレートの代替としてパンやクッキーなど様々な加工品にも提案していく。飲むごぼう茶から食べる製品まで、ごぼうの食シーンを広げることで、より身近に感じてもらいたい。ごぼうナンバー1の企業を目指す」と力を込める。

Makuakeでは、目標金額の30万円を1日で達成。スタートから1週間で目標の5倍近くに迫った。