ヤマムロ(東京都世田谷区、山室勝社長)は15日、都内新宿区の京王プラザホテルで創業100周年の感謝を伝える式典を開催、主要取引先など関係者約150人が出席して祝った。
同社は大正12年11月に創業した老舗卸。昭和25年に株式会社に改組後、総合食品卸として首都圏を商圏とし地域密着した事業を展開してきた。また中国四川省・成都の名店「陳麻婆豆腐店」の味を再現した麻婆豆腐用中華合わせ調味料やレトルト食品、紹興酒などオリジナル商品も開発しロングセラーとなっている。
あいさつした山室社長は「大正12年に酒類、食品、雑貨類を扱う問屋としてスタートし、株式会社に改組後は山室商店として、昭和51年にはヤマムロに社名変更し総合食品卸問屋として現在に至っている。これは皆さまの支えによるもの」と感謝した。また「自社商品の四川麻婆シリーズも発売25年になるが、徐々に支持されるようになってきた。商環境ではアゲンストが吹くときもあるが、明るく、楽しく、前向きに。ア・タ・マを常に念頭に置きながら、多様化するニーズに対応しながら全社一丸となって歩を進めていきたい」と力強く抱負を述べた。
続いて来賓祝辞では二氏が登壇。久野貴久・日清オイリオグループ社長が「ヤマムロさまは、百年にわたり歴代の社長が地場の皆さまや同業企業のために汗をかいてきた会社。利他の精神で歴史を築いてきたことに深く敬意を表したい。新規開拓では地域の逸品を提案するなど市場変化への対応も行き届いており今後さらに成長・躍進すると考えている」とエールを送った。
河原光男・伊藤忠食品副社長は「40年前から20年間担当させていただいた間柄。この間、食品業界の商環境は大きく変化し、独立系の卸売企業は国内に数社しかいないが、それを乗り越えてこられた。百年の歴史は信用であり、信用はお金では得られないもの」と讃えた。その後、小林寛久・カゴメ常務の乾杯の辞で祝宴となり和やかな雰囲気で出席者が周年を祝い、寺田雄一・キユーピー上席執行役員東京支店長の中締めで散会した。