伊藤園は23日、「お~いお茶」商品パッケージに掲載して発表する「第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞作品2千句を決定し、表彰式を行った。
最高位の文部科学大臣賞に選ばれたのは、小林航さん(8歳)の作品「初日の出とても小さい駅で見た」。
審査員で俳人の夏井いつきさんは、小林さんの作品に対し「『とても』や『見た』という俳句では凡人になりがちな言葉を使っているのに、瑞々しい。こういう句に出会うと、私たちは『負けた!』と思う」と評した。
作家・クリエイターのいとうせいこうさんも「『とても小さい』というのは、実はなかなか選べない言葉」と称賛。
「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」については「皆さんの句が集まってひとつの世界を表しているような気持ちになった。『お~いお茶新俳句大賞』という流派が今回で完成したのではないか」と総評した。
表彰式で冒頭挨拶した伊藤園の本庄周介副社長は「本当にたくさんの方にこの新俳句大賞を楽しんでいただきながら、様々なことを感じながらいろいろな句にしたためていらっしゃることに大変感謝を申し上げたい」と謝意を示した。
なお金子兜太賞には、篠原孝太さん(16歳)の作品「UFOに会いたし湖の大焚火」が選ばれた。