ネスレ日本は今年、「ネスカフェ 香味焙煎」で新たに30代女性をメインのコミュニケーションターゲットに定めるなどしてブランドを刷新。これにより3月1日に新発売した「ネスカフェ 香味焙煎 ひとときの贅沢」(60g袋・90g袋・スティックタイプ24P)が好調に推移している。
好調ぶりについて、ネスレ日本の髙岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システムギフトボックスビジネス部部長は「想定通り、新しいユーザーの方や若い方に買っていただいている。特にスティックタイプが非常に好調で、新しいユーザーや若い方にとってはスティックというフォーマットが受け入れられている」と説明する。
スティックミックス市場そのものが拡大傾向にあると指摘するのは、吉永祐太飲料事業本部液体飲料ホワイトカップ&ミロビジネス部部長。
「スティックミックス市場は2018年を100とすると22年はプラス25の125。コロナの巣ごもり需要の高まりで伸びてからも継続的にスティックの簡便性やバラエティ、味わいの多様性といったニーズを捉えて今後も拡大していくと予想している」と続ける。
スティックタイプの中では特にブラックが好調であることから、秋冬はこのトレンドを加速させていく。
9月1日には、スティックミックス「ネスカフェ 香味焙煎 ひとときの贅沢 スティックコーヒー」を新発売した。
同商品はラテタイプのスティックコーヒーで、スティックミックスユーザーとブラックコーヒーユーザーの両方の選択肢の幅を広げる可能性がある。
「『ネスカフェ 香味焙煎 ひとときの贅沢』のスティックタイプが想定以上に好調で、バイヤー様からのラテのご要望もあり発売した。特にターゲットユーザーの30、40代女性はラテの比率が高いので受け入れられると期待している。ミックス製品でも甘ったるいものは避けられる傾向にあり、ブラックの比率が高まっていることから甘さの部分を調整した」(吉永部長)と説明する。