「アレ!」が好調 新たな需要、ケース買いも ブンセン

ブンセン(兵庫県たつの市)が兵庫のテレビ局、サンテレビ(神戸市)とコラボした商品「アレ!」が好調だ。

同社の看板商品、のり佃煮の「アラ!」は一昨年、発売60周年を迎えた看板商品。サンテレビから語呂が似ている「アレ!」として商品化の提案があったことを受け、「アラ!」の日の3月31日に発売した。

サンテレビは地元人気球団の中継を看板とするテレビ局。現在、“アレ”へ向け突き進むチームの勢いも相まって、ユニフォームを彷彿とさせるパッケージの「アレ!」の売れ行きも好調だ。阪神梅田本店と神戸駅地下街にあるサンテレビのグッズショップでは、7月上旬の時点ですでに100ケース以上を販売した。

百貨店の催事コーナーでも人気(アレ!) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
百貨店の催事コーナーでも人気

阪神地区のスーパーなどでも導入が進み、エンドで展開されたり、GWなどの大型連休には箱買いされたりする例も多かった。高速道路のSAや道の駅での扱いも広がり、夏休みのお土産需要にも期待する。瓶はもとより、パウチの売れ行きが想定以上という。

田中智樹社長は「定番以外の売場で展開することで『アラ!』とカニバリすることなく、新しいお客様を取り込めている。この商品で売上を追うというよりも、活性化につなげたい」と話している。

発売当初は4月ごろに終売するリスクも考慮していたというが、チームの“アレ”が現実味を帯びるにつれ、商品に対する注目度も高まっている。