エア・ウォーターグループの東日本エア・ウォーター物流は、岩手県滝沢市に建設を進めていた食品向け3温度帯物流拠点「盛岡低温センター」が完成し、8月1日から本稼働させる。東北地区でグループ初の食品向け3温度帯物流拠点で、全国と東北をつなぐコールドチェーンを拡充し、低温食品物流事業を強化する。
低温食品物流事業強化の背景には、グループの物流事業が高圧ガス輸送、血液を運ぶ医療物流、フェリー航路を使ったシャーシ輸送一般貨物輸送など様々な物流を担っている中、食品メーカーやCVS、SM向けの冷凍食品や加工食品ニーズの高まりを追い風に、低温食品物流事業が堅調に伸長していることがある。
同センターは、物流の2024年問題で食品の長距離輸送の困難さが増すと想定される中、全国と東北エリアの相互の低温物流をつなぐ役割を担う。
また、働き手不足を考慮し、冷凍自動倉庫で搬出入作業を自動化などで省人化を図り、物流効率を向上するほか、大規模災害など有事にも備え、非常用電源を設置しBCP(事業継続計画)対策を強化している。
投資額は土地所得費用含め約38億円。
施設概要
▽所在地=岩手県滝沢市大釜風林3番22・32盛岡西リサーチパーク内
▽建物=倉庫棟:鉄骨造地上2階建て、事務所棟:鉄骨造平屋
▽敷地面積:1万3千168㎡、延床面積:8千282㎡(倉庫棟:8千24㎡、事務所棟:258㎡)