ポッカサッポロフード&ビバレッジはサウナブームやサウナドリンクの提案が増えていることを受けて「キレートレモン」ブランドで「カゴメトマトジュース」(カゴメ)とコラボレーションしている。
「キレートレモン」のSNSを中心としたコミュニケーション施策の目玉施策と位置づけとなる。
取材に応じた高井朋子マーケティング本部ブランドマネジメント部アシスタントマネージャーは「サウナブームで『キレートレモン』とトマトジュースの組み合わせが話題になり、カゴメさんからお声がけいただきECで『カゴメトマトジュース』とセット販売を昨秋開始したところ大きな反響をいただいている」と振り返る。
現在もECでのセット販売を継続しており、「カゴメトマトジュース」ユーザーによる「キレートレモン」へのトライアルと「キレートレモンユーザー」から「カゴメトマトジュース」へのトライアルの両方が起こり相乗効果を発揮している。
これには「『カゴメトマトジュース』『キレートレモン』ともに自然由来の素材で健康イメージが定着していることが奏功したと思われる」と分析する。
ECでの大反響を受けて、今年の5月から6月にかけて、カゴメとともに店頭企画を実施。来店者に“キレトマ”と称して「キレートレモン」と「カゴメトマトジュース」の組み合わせなどを訴求している。
加えてカゴメでは “キレトマ”のWEB広告を公開している。
「秋冬に向けて、カゴメさんとの取り組みを継続していく。ユーザージェネレイテッド(ユーザー自身が作成・投稿したコンテンツ)という言葉があるように、『キレートレモン』ではお客様と一緒に作り上げていくことを重視している。豆乳や甘酒とも相性がいいとのお声をいただいていることから、コラボの領域も拡大していきたい」と意欲をのぞかせる。
ポッカサッポロフード&ビバレッジは今年、「キレートレモン」ブランドの8年連続成長を目指し、伸び盛りとなっているゼリー飲料の「クエン酸2700ゼリー」とペットボトル(PET)飲料の「Wレモン」に注力していく。
ブランド全体の好調要因について「レモンの素材自体がここ数年、健康イメージの浸透で伸びていることに加えて『キレートレモン』はクエン酸とビタミンCの2つをポイントにレモン1個分の果汁が摂れる点が今の世の中に受け入れられている」との見方を示す。
「Wレモン」は、30-40代の働く女性の応援をブランドコンセプトに掲げて間口(飲用層)を拡大している。
これには「ブランドの健康イメージに加えて、ビタミンCとクエン酸とレモン2個分の果汁が摂れることと、炭酸で瞬間的にリフレッシュできるところがご評価されたのだとみている」。
この勢いを加速させるべく、今年3月6日には「無糖スパークリング」とともに「Wレモン」をリニューアル発売した。
2品に従来品より短いラベルを採用しプラスチック使用量を削減。これにより「Wレモン」は黄色の液色の露出を増やして機能感のイメージを強化した。
そのほか「Wレモン」では「Wのロゴの下にビタミンC1000mgとクエン酸3000mgとしっかり記載して機能訴求を強化。中身は、体が求める酸っぱさというところを体現すべく、よりスッキリでリフレッシュしていただける味わいに磨きをかけた」。