スマドリ「クールビズ並み」認知度目指す 普及へ新プロジェクト アサヒビール×吉本興業

お酒を飲む人も飲まない人も、ともに楽しめる文化の醸成を目指して「スマートドリンキング(スマドリ)」を提唱するアサヒビール。このほど始動した吉本興業とのコラボによる新プロジェクトで、スマドリの普及加速を目指す。

「私たちが目指すスマドリとは、お酒を飲む飲まないにかかわらず、すべての人を分け隔てなく包み込み、幸福感をもたらす大人の文化の創造。新しい生活文化としてのスマドリ普及に取り組む」。3月30日の発表会で、アサヒビールの松山一雄社長が宣言した。

同社によれば国内約9千万人の20歳以上人口のうち、非飲酒層は過半数の5千万人に及ぶ。「飲む人、飲まない人の分断を解消することで、明るい未来に近づける。昨年末時点で当社のアルコール度数3.5%以下のスマートカテゴリー商品の購入者は1千800万人に拡大。まだまだポテンシャルがある」とみて、25年までに同カテゴリーの購入者数を2千300万人とする目標を掲げた。

「スマートドリンキング」という言葉を認知している人はまだ15%程度といい、これを当面40%にまで拡大することも目指す。

「以前は存在しなかった『クールビズ』もすでに8割くらいの人が知っており、実践もしている。スマドリも(最終的には)8割が知っていて、その半分がなんらかの形で(スマートカテゴリー商品を)飲んでいるという形にしていきたい」(松山氏)。

スマドリの認知度が高まらない理由は、これまでノンアルや低アルなど商品中心の取り組みになっていたことも一因といい「それをもう少し、生活文化という文脈のなかでやっていきたい」と語る。 「誰もが、いつでも笑顔や笑い声をもてる社会の実現」を行動憲章に掲げる吉本興業グループとともに、新しい文化の創造を目指す。

スマドリでええねん!

同日から開始した「We are飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!」では、浜田雅功さん、亜生さん、福田麻貴さん、小杉竜一さんによるオリジナルユニット「飲みトモズ」の楽曲「ええねん~スマドリバージョン~」を店頭やSNS、カラオケなどさまざまな媒体で配信する。

このほかスマドリをテーマにしたお笑いライブや店頭販促、期間限定バーなども展開し、シーンに合わせて適切なドリンクを選択できる環境づくりを推進する考えだ。