松潤主演の大河で盛況期待 「家康」関連商品が続々 愛知・岡崎のメーカー 

大河ドラマ「どうする家康」が来年1月に始まる。キャストは徳川家康を演じる松本潤をはじめ、瀬名役の有村架純、織田信長役の岡田准一、武田信玄役の阿部寛、服部半蔵役の山田孝之など錚々たる顔ぶれ。舞台の一つ、徳川家康の生誕の地・愛知県岡崎市では、大河ドラマの経済波及効果を期待し、家康にちなんだ商品が相次いで発売され、放送前から盛り上がりをみせている。

みそと豆乳のメーカー『マルサンアイ』では、これまで豆みそ本来の香りと格式高い風味が楽しめる「家康1㎏」を販売してきた。大河ドラマの放送が始まることを受けて、新商品「家康500g」「即席赤だし家康6食」を12月1日に発売した。

「家康500g」は、1㎏を手に取りやすい500gサイズにラインアップを追加。「即席赤だし家康6食」は、具を「豆腐とみつば」「あおさ海苔」の2種類用意し、豆みそならではのコクと渋みが味わえる、生みそタイプの即席みそ汁。

日本で初めて食用の「えごまオイル」を開発した『太田油脂』では11月に「おかざきラー油」「おかず味噌」「なたね油(金・赤)」を発売した。

徳川家康も好んだとされる岡崎のみそ。江戸時代から続くと言われているカクキュー八丁味噌とまるや八丁味噌のみそに加え、昔ながらの圧搾製法のなたね油を合わせた「おかざきラー油」は、ピリ辛のラー油と濃厚なみその風味がクセになるおいしさ。

「おかず味噌」は、伝統のみそと国産のえごま粒を使用、みそとえごまの風味が食欲をそそる。そのままごはんのお供としてかけるのはもちろん、魚や肉に塗って焼くなど調味料としても活用できる。

「おかざきラー油」「おかず味噌」(手前2品)と「なたね油(金・赤)」(太田油脂) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「おかざきラー油」「おかず味噌」(手前2品)と「なたね油(金・赤)」(太田油脂)

「なたね油」は、厳選の菜種種子を昔ながらの圧搾製法で搾った一番搾りの「金」と、昔ながらの製法で烙煎、搾油し菜種本来の甘みや香りを引き出した「赤」の2種を発売。ラベルとパッケージに徳川家の三つ葉葵の家紋をデザインした。

江戸時代に創業した老舗の『丸石醸造』では、山田錦を使った「大吟醸 徳川家康」「純米大吟醸 徳川家康」をラインアップ。21年の全国新酒鑑評会で通算14度目の金賞を受賞するなど高い評価を得ている。

12月1日からは、限定醸造の「徳川家康大吟醸雫取生原酒」を解禁。低温でじっくり醸し、ゆっくりと時間をかけ圧力をかけずにしぼった生原酒。ろ過や火入れをせずにしぼりたてのままビン詰めした。

このほかのメーカーでも家康に関連した商品の開発が進められており、大河ドラマの放送による観光客の増加が期待されている。