沖縄県黒砂糖協同組合(沖縄県那覇市・西村憲代表理事)と北陸昆布協会(福井県敦賀市・橋本慶会長)は13日、沖縄黒糖と富山昆布の交流を図り包括協定を締結し、同日、富山県で協定締結イベントを開催した。
沖縄黒糖や富山昆布は、これまで地産地消や大都市圏での消費が中心だったが、包括協定をきっかけに沖縄・富山両県での食材交流、価値創造を図り、それぞれの地域での消費拡大およびローカルトレードを推進する。
イベント会場となったレストラン『ヘルジアン・ウッド ザテーブル』(富山県立山町・熊野泰博シェフ)では、今後黒糖と昆布を使ったランチコースを提供する。
さらに、両県の子ども食堂へ、同ランチコースのレシピや黒糖や昆布など食材の提供を行う計画だ。
イベントに出席した北陸昆布協会の室谷和典副会長は「黒糖と昆布の組み合わせを意外に思われるかもしれないが、これら食材を掛け合わせた料理に可能性を感じている。今後両者でお互いの食材を使ったレシピや商品展開など盛り上げていきたい」と力を込めた。
また、沖縄県黒砂糖協同組合の西村代表理事は、「江戸時代から黒糖の交易を通じて富山との関わりも深く、今回改めて地場資産の素晴らしさを実感している。黒糖と昆布という食材に大きな可能性を感じている」と語った。
包括協定のきっかけとなったのは、サッカー元日本代表・高原直泰氏が代表をつとめる「沖縄SV」とJリーグ加盟プロサッカークラブ「カターレ富山」の地域食材のやり取り。高原氏は「沖縄黒糖アンバサダー」にも就任しており、11月20日に開催されるカターレ富山のホーム最終戦は「黒糖マッチデー」と銘打ち、黒糖のサンプリングを実施する。