マルエツの古瀬良多社長は、8日オープンした「マルエツ 板橋南町店」で囲み取材に応じ、値上げについて「特に10月が最大で、2万品を超える商品が値上げ予定となる。我々のマインドとしては何とか値上げを抑えたいと思っていたが、これからはそうではない。何を上げて、何を抑えるか、メリハリをどうつけるかにシフトせざるを得ない」と語った。
この考えのもと、値上げラッシュの対策として「maruetsu365」のPOPを10月から本格導入していく。
これは“毎日のお買い物がいつでもおトク”を示す目印で、“価格がおトク”と“品質がおトク”の2種類を取り揃える。現在、「板橋南町店」に先行導入し、約300品目にPOPが付けられている。
「適正なプライシングをしていかないと持ちこたえられない。今までブランディングをしっかり行っていなかったことから、何がオススメ品なのか、どの商品を売るべきなのか従業員も分からなかった。そこで今回、365のブランディングを行い、365を販売すれば粗利もとれるようになっており、これで何とか乗り切っていく」との考えを明らかにした。
新価格に対する販売実績を常時、把握・軌道修正できる体制も構築していく。