今年設立60周年の日本ケロッグは6月29日、子どもたちの朝食欠食、孤食課題に地域連携で取り組む「ケロッグ毎日朝ごはんプロジェクト」の始動を記念し、八王子市立由井第一小学校で発表イベントを二部構成で行った。
同プロジェクトは、子ども食堂の後方支援から「誰も取りこぼさない社会を作る」ことを目的とした認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえと連携し、「飢餓」と「ウェルビーイング」の2つのテーマに、30年までに全国47都道府県での子ども食堂でのシリアル朝食メニューの追加や、朝食の重要性を学ぶプログラムの実施を目標としている。
さらに、全国に約8万3千人の先生とネットワークを持つARROWSと協働し、子どもたちに朝食の大切さを伝える授業コンテンツを開発。それらを通じて朝食の重要性や栄養バランスの良い食事について学んでいく。今年度は287校の小学校で実施予定。
代表職務執行者社長井上ゆかり氏は、「創業者ケロッグ氏が生涯をかけて慈善家として社会貢献活動に尽力した遺志を受け継ぎ、60周年の節目にさらに社会貢献を推進していく」と述べ、「30年までに世界中の人々が食糧への持続可能で公平なアクセスの実現を目指す」とした。
第二部では、朝食の大切さを学ぶ模擬授業が5年生80人を対象に実施された。授業では、ケロッグ公式応援サポーターのミルクボーイが先生として参加。子どもたちは動画で学び、グループワークでは栄養バランスの取れた朝食を考え発表した。また、最後には新ネタ「朝食応援漫才」も披露された。子どもたちからは「なんで芸人になったんですか」「なんでコーンフレーク忘れるんですか」などの質問も飛び出し、終始和やかなムードでイベントは終了した。