ヨシムラ・フードHD 十二堂えとや子会社化 中小食品企業の成長支援

ヨシムラ・フード・ホールディングスは12月21日、福岡県太宰府市の十二堂(屋号えとや)の全株式を取得し、子会社化することを発表した。

十二堂えとやは、太宰府市内に本社および直営店3店舗を構え、地元・福岡だけでなく全国に多くのファンを持つソフトふりかけ「梅の実ひじき」などを製造・販売するメーカー。代表商品の「梅の実ひじき」は、「九州福岡おみやげグランプリ(食品部門)」を18年と19年の2年連続で受賞するなど、太宰府観光の定番みやげ品として知られ、家庭用でも高い知名度を誇っている。都内の高級スーパーや有名百貨店の催事販売、自社ECサイトをはじめとする通販事業(顧客登録数8万人)など多様な販売チャネルを構築。21年8月期の業績は売上高6億8千万円、経常利益7千400万円。高い収益力にも定評がある。

ヨシムラ・フードHDは優れた技術・ブランド力を持ちながら、後継者不足や単独での成長に限界を感じている中小の食品企業を支援する「中小企業支援プラットフォーム」を展開。十二堂えとやのブランド力、商品力、多様な販売チャネルなどの強みを生かし、ヨシムラ・フードHDのグループ各社との連携を図り、さらなる成長につなげる。

同社グループには、ソフトタイプのひじきふりかけやわかめなどを手掛ける「香り芽本舗」があり、原料の共同購買や商品開発、販路の共有など、直接的なシナジーが創出できるとした。

株式取得額は総額7億5千万円。株式譲渡実行は1月17日の予定。