もう一つの「スーパードライ」 若者に新たな飲用スタイルを

アサヒビールは4月9日、“もう一つの「スーパードライ」”をテーマに、若年層の新需要創造を狙った「アサヒスーパードライ ザ・クール」を業務用向けに発売した。また、期間限定(6月30日まで)で東京・原宿にコンセプトショップを開設、若年層へアピールする。

同社調査では、20~30代の若年層は休前日や休日に、友人らと飲食店でビール類を飲用する機会が多いことが示されている。また外飲みをストレスから解放される場ととらえているとみており、さらに外飲みで印象に残った飲用体験が家飲みでの銘柄選択に影響を及ぼすことから、業務用で若年層との絆を創る必要があるとみて、「ザ・クール」投入に踏み切った。

瓶からの直接飲用やビアカクテルなど新しいスタイルで飲用した際の嗜好性を考慮し、苦みを抑えた軽快な味を実現。コンセプトショップでは瓶に直接カルピスを入れて飲むビアカクテルも提案する。展開チャネルとしてはレジャー、クラブ、カラオケ業態など若年層が集まる場所に特化する。

枝伸ビールマーケティング部長は「商品というよりは飲用スタイルとして若者に浸透させたい」といい、またブランド化については「まずじっくりと業務用で育成してから」と話している。